
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・結婚相談所への入会を少しでも検討している方
・現在、相談所で活動しているが、強い違和感や不満を抱えている方
・「安心」「効率的」という言葉の裏に隠された真実を知りたい方
・婚活ビジネスの構造的な問題に関心がある方
・自分の尊厳を安売りせず、本質的なパートナーシップを築きたい方
「本気で結婚したいなら、結婚相談所が一番の近道ですよ」 その甘い言葉に、あなたは心を揺さぶられているかもしれません。マッチングアプリに疲れ、先の見えない婚活に焦りを感じる中で、数十万円という大金を払ってでも「確実な未来」を手に入れたい。その切実な願い、痛いほどわかります。
しかし、私はあえて言います。その考えは、あまりにも危険です。
なぜなら、結婚相談所というビジネスモデルは、あなたの「結婚したい」という純粋な気持ちを巧みに利用し、あなたという人間を「商品」として値踏みし、最終的にはあなたの自信と主体性を奪い去るように設計された、極めて残酷な「搾取システム」だからです。
この記事は、業界のタブーに正面から切り込みます。これから大金を払おうとしているあなたに、どうしても知っておいてほしい不都合な真実です。
あなたは「人間」ではなく「商品棚の商品」になる
結婚相談所に入会した瞬間、あなたは一人の人間としての尊厳を一部放棄させられます。そして、「商品」になります。
年収、学歴、勤務先、身長、体重、そして写真。あなたの全てがデータ化され、無機質な検索画面のスペックとして陳列されるのです。そこでは、あなたが大切にしてきた価値観や、積み重ねてきた人生の物語、人間的な魅力といったものは、ほとんど意味を持ちません。検索条件という冷酷なフィルターで、あなたは瞬時に「アリ」か「ナシ」かに分類されます。
このシステムに身を置くうちに、あなた自身も、無意識のうちに相手を「商品」として見るようになります。「この人は年収はクリアだけど、写真写りがイマイチ」「この人は綺麗だけど、年齢が…」。相手を一人の人間としてではなく、スペックの集合体として「減点法」で評価し始めるのです。このプロセスが、あなたの心を蝕み、人間不信と自己肯定感の崩壊を招く第一歩です。
「成婚率」という数字のマジックに騙されるな
「当相談所の成婚率は50%以上!」といった輝かしい宣伝文句を、あなたは鵜呑みにしていませんか?冷静になってください。その数字には、巧妙なカラクリが隠されています。
まず、業界でいう「成婚」の定義は、必ずしも「入籍」を意味しません。大手連盟の定義ですら「プロポーズなど、双方が結婚の意思を固めて婚活を終了すること」となっている場合がほとんどです。つまり、婚約段階で「成婚」とカウントされ、その後の破談は一切考慮されません。
さらに、この「成婚率」の計算方法も問題です。「成婚退会者数 ÷ 総退会者数」で計算すれば率は高く見えますが、成婚せずに途中で辞めていく多くの会員を分母から除外している可能性があります。あなたの払う高額な成婚料のために、カウンセラーが半ば強引に関係を進展させようとするケースも後を絶ちません。その数字は、あなたの幸せを保証するものではなく、相談所の利益を最大化するためのマーケティングツールに過ぎないのです。
成長を放棄させ、依存させる「悪魔のシステム」
結婚相談所が提供する最大の害悪。それは、人間が成長する最も重要な機会を「金で解決できる」と錯覚させ、あなたの主体性を奪う点にあります。
本来、異性と出会い、関係を築くプロセスは、自分を磨き、コミュニケーション能力を向上させ、時には傷つきながらも人間的に成長していく、尊い学びの場であるはずです。しかし相談所は「今のあなたのままで大丈夫」「私たちがサポートします」と囁き、その最も泥臭く、しかし価値のある努力を全てスキップさせようとします。
それは優しさではありません。あなたを「自分の力ではパートナーを見つけられない無力な存在」だと規定し、サービスに依存させるための巧妙な戦略です。本当に必要なのは、スペックシートの書き方を教わることでも、お見合いの日程調整をしてもらうことでもありません。あなた自身が、現実の社会で人と向き合い、魅力的な人間になるための努力をすること。それ以外に、本物のパートナーシップを築く道はないのです。
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