離婚率35%時代を生き抜く。幸せな結婚生活に必須の「たった一つの質問」とは?

【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 今のパートナーと結婚して本当に大丈夫か、漠然とした不安がある
  • 感情だけでなく、論理的にパートナー選びの基準を持ちたい
  • 将来、パートナーと大きな困難に直面するのが怖い
  • 一度きりの人生、心から信頼できる相手と添い遂げたい
  • 人間関係で後悔したくない

幸せな恋愛の真っ只中。毎日が楽しくて、この人とずっと一緒にいられたら…なんて思いますよね。でも、ふとした瞬間に「本当にこの人でいいのかな?」という小さな不安が心をよぎることはありませんか?その不安の正体は、人生の「良い時」だけではなく、予測不可能な「悪い時」を想像してしまうからかもしれません。厚生労働省の統計によれば、現代の日本では約3組に1組が離婚を選んでいます。これは決して他人事ではありません。「好き」という気持ちだけで、人生の荒波を乗り越えていくのは、残念ながら簡単なことではないのです。そこで重要になるのが、パートナー選びにおける究極の問いかけ、「この人となら、最悪の事態も乗り越えられるか?」です。この記事では、なぜこの問いが重要なのか、そして、この問いを通してパートナーの何を見極めるべきなのか、具体的な方法を交えながら、深く、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたのパートナーを見る目が変わり、二人の未来をより確かなものにするための、一生モノの視点が手に入っているはずです。

なぜ「最悪の事態」を想定する必要があるのか?

恋愛って、楽しいですよね。一緒に美味しいものを食べたり、旅行に行ったり、ただ笑い合ったり。そんな「良い時」を共有していると、ついつい「この人となら、ずっと幸せでいられる」と思ってしまいます。

でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。私たちの人生は、残念ながら晴れの日ばかりではありません。

長い人生の間には、思いがけない嵐が訪れることがあります。例えば、

  • 突然の病気や怪我
  • 会社の倒産やリストラによる失業
  • 親の介護問題
  • 自然災害
  • 予期せぬ大きな借金

などが挙げられます。これらは、誰の身に起きてもおかしくない、現実的なリスクです。

恋愛の初期段階や、関係が順調な時は、相手の良い面ばかりが見えます。優しさ、面白さ、価値観が合う部分など、ポジティブな側面に光が当たっている状態です。

しかし、こういった「最悪の事態」とも言える強いストレスがかかった時こそ、普段は見えないその人の「本質」がむき出しになります。平穏な時には隠れていた弱さ、思考の癖、人間性が、良くも悪くも現れるのです。

厚生労働省が発表した令和4年(2022年)の人口動態統計によると、この年に婚姻したカップルが50万4930組であったのに対し、離婚したカップルは17万9099組でした。単純計算はできませんが、この数字は、多くのカップルが「困難を乗り越えられなかった」現実を示唆しています。

だからこそ、関係が良好なうちに、「この人となら、最悪の事態も乗り越えられるか?」と自問自答することが、将来の後悔を避けるための、極めて論理的で賢明なアプローチだと言えるのです。これは相手を疑うための意地悪な質問ではありません。二人で築く未来を、より強固で安心できるものにするための、愛ある問いかけなのです。

「最悪の事態」で試される、パートナーの5つの本質

では、具体的に「最悪の事態」において、パートナーの何を見ればいいのでしょうか。ここでは、人間の本質が試される5つの重要なポイントを解説します。これらは、平穏な日常ではなかなか見えにくい部分です。

1. 冷静な問題解決能力

まず最も重要なのが、パニックにならず、冷静に状況を分析して行動できるかという「問題解決能力」です。

予期せぬトラブルが発生した時、人は大きく二つのタイプに分かれます。

  • 感情が先行するタイプ:「どうしよう!もう終わりだ!」と騒いだり、誰かを責めたりして、具体的な行動に移せない。
  • 冷静に行動するタイプ:「まず、何が問題なのか?」「今できることは何か?」と事実を整理し、解決策を探し始める。

もちろん、人間なので多少の動揺はあります。しかし、最終的に冷静さを取り戻し、建設的な行動に向かえるかどうかが大きな分かれ道です。強いストレスがかかると、脳の扁桃体が活発になり、論理的思考を司る前頭前野の働きが抑制されがちです。そんな中でも、いかに理性を保てるかは、その人が持つ知性や経験の表れと言えるでしょう。

2. 感情の安定性と回復力(レジリエンス)

困難な状況に陥った時、その人の感情的な安定性、つまり「レジリエンス(精神的な回復力)」が試されます。

いつまでも落ち込んで塞ぎ込んでしまったり、逆に攻撃的になって八つ当たりしたりするような人と、困難を乗り越えていくのは至難の業です。

チェックすべきは、

  • ストレスに対して、どの程度の耐性があるか
  • ネガティブな感情を、どう処理しているか
  • 失敗や逆境から立ち直り、学びを得ようとする姿勢があるか

という点です。レジリエンスが高い人は、困難を「脅威」としてだけではなく、「乗り越えるべき課題」として捉える傾向があります。こういう人となら、たとえ何度転んでも、また二人で立ち上がることができるはずです。

3. 責任感と当事者意識

問題が起きた時、「これは自分たちの問題だ」と捉える当事者意識があるかどうかも、極めて重要です。

無責任な人は、すぐに「会社のせいだ」「社会が悪い」「あの人のせいでこうなった」と、原因を自分以外の何かに押し付けようとします。これでは、問題解決に向けて主体的に動くことは期待できません。

パートナーとして信頼できるのは、困難な状況を「自分ごと」として捉え、その責任の一端を自ら引き受けようとする人です。たとえ自分に非がなくても、「自分にできることはないか?」と考え、行動しようとする姿勢に、真の責任感が宿ります。この当事者意識こそが、二人で力を合わせるための土台となるのです。

4. 協力と対話の姿勢

最悪の事態は、一人では乗り越えられないことがほとんどです。そんな時、パートナーと協力し、きちんと対話できるかどうかは、二人の未来を大きく左右します。

危機的な状況では、視野が狭くなり、自分の意見に固執してしまいがちです。

  • 一方的に自分の考えを押し付けてくる
  • 話し合いを避け、黙り込んでしまう
  • 相手の意見に耳を貸さず、感情的に反発する

こんな態度をとる人では、協力体制を築くことはできません。

本当に信頼できるパートナーは、どんなに困難な状況でも、対話のテーブルにつこうとします。「自分はこう思うけど、あなたはどう思う?」と相手の意見を尊重し、二人にとっての最善策を粘り強く探そうと努力してくれる人です。この姿勢こそが、関係性を破綻させないための命綱になります。

5. 自分も大変な時の「他者への思いやり」

最後のポイントは、少し高いレベルを要求するかもしれませんが、非常に重要です。それは、「自分が心身ともに追い詰められている状況でも、他者(=パートナー)を思いやる気持ちを失わないか」ということです。

人は、自分が大変な時には、どうしても自己中心的になりがちです。「こっちだって大変なんだ!」と、相手の辛さまで考える余裕がなくなってしまうのは、ある意味で自然なことです。

しかし、そんな極限状態でも、

  • 「そっちは大丈夫?」と一言声をかけられる
  • 相手の負担を少しでも減らそうと工夫する
  • 感謝の気持ちを伝えられる

といった、ほんの少しの思いやりを見せられるかどうか。ここに、その人の人間性の深さが現れます。自分も辛い中で見せる優しさこそが、本物の優しさです。この思いやりがあれば、どんな困難な状況でも、二人の心の繋がりが切れることはないでしょう。

日常生活に潜む「サイン」を見抜く具体的な方法

「最悪の事態で試される本質は分かったけど、そんな事態はそうそう起きないし、どうやって見抜けばいいの?」

そう思いますよね。ご安心ください。実は、これらの本質は、派手な事件ではなく、ごくありふれた「日常の小さなトラブル」の中に、サインとして現れています。観察眼を少し磨くだけで、相手の本質を垣間見ることができるのです。

小さなハプニングへの反応を観察する

絶好の観察チャンスは、日常に転がる小さなハプニングです。

  • デートの計画が狂った時:楽しみにしていたレストランが満席だった、急な雨で予定が台無しになった、など。
    • NGな反応:「えー、最悪。どうしてくれるの?」「だから言ったのに」と不機嫌になったり、相手を責めたりする。
    • OKな反応:「そっか、じゃあ別の店探そうか!」「雨宿りがてら、あそこのカフェでお茶しない?」と、すぐに気持ちを切り替え、代替案を前向きに提案する。
  • 交通機関のトラブル:電車の遅延や渋滞に巻き込まれた時。
    • NGな反応:何度も舌打ちをしたり、イライラを隠さなかったり、運転手に文句を言ったりする。
    • OKな反応:「仕方ないね。少し遅れるって連絡しておこう」「この時間で着けるルートを探してみるね」と、冷静に状況を受け入れ、次善の策を考える。

こうした小さなトラブルへの対応には、その人の「問題解決能力」や「感情の安定性」が凝縮されています。

意見が対立した時の話し合い方

お金の使い方、休日の過ごし方、友人関係など、どんなに仲の良いカップルでも意見が食い違うことはあります。この「意見の対立」こそ、相手の「対話の姿勢」を見る絶好の機会です。

  • 感情的にならず、冷静に自分の意見を伝えられるか?(「なんで分かってくれないんだ!」ではなく、「私はこう思うんだけど、どうかな?」)
  • あなたの意見を、途中で遮らずに最後まで聞こうとするか?
  • 自分の意見と違っても、「そういう考え方もあるんだね」と一度受け止める姿勢があるか?
  • 最終的に、お互いの妥協点や、二人にとってのベストな解決策を探そうと努力してくれるか?

自分の意見をゴリ押しするのではなく、相手を尊重しながら着地点を探せる人となら、将来もっと大きな問題で対立した時も、きっと乗り越えていけるはずです。

あなたが失敗した時の相手の態度

あなたが何か失敗をしてしまった時の、相手の反応を思い出してみてください。例えば、待ち合わせに遅刻した、頼まれたものを買い忘れた、など。

その時、相手はあなたを頭ごなしに責めましたか?それとも、「大丈夫だよ、気にしないで」と許し、「次はどうすれば防げるかな?」と一緒に考えてくれましたか?

失敗した相手を許し、サポートする姿勢は、「他者への思いやり」や「協力の姿勢」に直結します。逆に、失敗を執拗に責め立てる人は、いざという時にあなたを守ってくれるどころか、真っ先にあなたを非難するかもしれません。

第三者への態度を観察する

意外と見落としがちですが、レストランの店員さん、タクシーの運転手さん、コンビニのレジ係など、利害関係のない第三者への態度は、その人の素の状態が最も現れやすい部分です。

あなたには優しいけれど、店員さんには横柄な態度をとる。そんな人はいませんか?

自分より立場が弱い(と本人が認識している)相手に対して、どんな態度をとるか。そこに、その人の根底にある他者への敬意や思いやりが透けて見えます。誰に対しても誠実で、丁寧な態度をとれる人は、困難な状況に陥っても、パートナーであるあなたを尊重し続けてくれる可能性が高いでしょう。

自分自身にも同じ問いを向けてみよう

ここまで、パートナーを見極める視点についてお話ししてきましたが、一つだけ忘れてはならないことがあります。

それは、「自分自身も、相手にとって『最悪の事態を乗り越えられるパートナー』なのだろうか?」と自問することです。

人間関係は鏡のようなものです。相手にばかり完璧を求めていても、健全な関係は築けません。

  • 自分はストレスがかかった時、どんな行動をとりがちだろうか?
  • 感情的になって、相手を責めてしまうことはないだろうか?
  • 問題から目を背け、誰かのせいにしてしまう癖はないだろうか?
  • 相手が大変な時に、思いやりのある言葉をかけられているだろうか?

この究極の問いかけは、相手を評価するためのツールであると同時に、自分自身の人間性を磨き、成長するためのきっかけにもなります。お互いが「この人となら大丈夫」と心から思い合える関係こそが、本当の意味で強いパートナーシップと言えるのではないでしょうか。

究極の問いかけがもたらす、本当の「安心感」

「この人となら、最悪の事態も乗り越えられるか?」

この問いかけは、決して恋愛の熱を冷ますためのものではありません。むしろ、目先の「好き」という感情のさらに奥にある、もっと深く、もっと強い絆を育むためのものです。

良い時だけを共にする関係は、もろく、はかないものです。しかし、最悪の事態を共に乗り越える覚悟と信頼がある関係は、何にも代えがたい「本当の安心感」をもたらしてくれます。

嵐が来ても、この船なら沈まない。たとえ浸水しても、二人で水を掻き出せる。そう確信できる相手と巡り会えたなら、それは人生における最高の幸運です。

ぜひ、この問いかけを心のお守りにしてみてください。そして、パートナーと、そして自分自身と、じっくり向き合ってみてください。その先には、うわべだけではない、本物の信頼関係に基づいた、より豊かで幸せな未来が待っているはずです。


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