
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・結婚相談所に入れば、手厚いサポートで結婚まで導いてもらえると期待している方
・実際に活動しているが、カウンセラーのサポートに物足りなさを感じている方
・高いお金を払ったのに放置されているようで、「結局、自分で頑張るしかないの?」と疑問に思っている方
・結婚相談所というツールを最大限に活用し、絶対に費用を無駄にしたくないと考えている方
「プロのカウンセラーが、あなたにピッタリのお相手探しからご成婚まで、手厚くサポートします」
結婚相談所のウェブサイトやパンフレットには、そんな心強い言葉が並んでいます。高いお金を払うのだから、まるで二人三脚のように、手取り足取り導いてくれる。そんなイメージを抱いて、入会を決意する人も多いのではないでしょうか。
しかし、多くの先輩たちが、活動を終えた後に口を揃えてこう言います。 「結局、自分で頑張るしかなかった」と。
期待していた「手厚いサポート」は、いつしか「幻想」に変わり、カウンセラーからの連絡をただ待つだけの日々。増えていくのは月会費の請求額と、焦りの気持ちばかり…。
なぜ、こんなにも理想と現実にギャップが生まれてしまうのでしょうか?
この記事では、結婚相談所の「サポート」という言葉が持つ、耳障りの良いイメージの裏側にある真実を、業界の構造的な問題も踏まえながら、容赦なく解き明かしていきます。
そして、ただ絶望するのではなく、その現実を知った上で、あなたが支払う安くない費用を1円たりとも無駄にせず、相談所という環境を最大限に「使い倒す」ための、主体的で賢い思考法とアクションプランを授けます。
この記事を読み終えた時、あなたは受け身の「お客様」から、自らの婚活のハンドルを握る「主役」へと生まれ変わっているはずです。
なぜ「手厚いサポート」は幻想に変わってしまうのか?
鳴り物入りで入会したはずなのに、なぜ手厚いサポートは「幻想」に感じられてしまうのでしょうか。それには、あなたがまだ知らない、いくつかの構造的な理由があります。
1. カウンセラー一人当たりの「担当人数」の限界
まず、物理的な限界があります。一部の高級な相談所を除き、一人のカウンセラーは、一般的に数十人、多いところでは100人以上の会員を担当していると言われています。
考えてみてください。あなたが学校の先生だったとして、クラスに50人の生徒がいたら、一人ひとりに毎日手厚く声をかけ、個別の学習計画を立ててあげることは可能でしょうか?おそらく、非常に難しいですよね。
同様に、カウンセラーも一人の人間です。全員に平等に、きめ細やかなサポートを提供し続けるのは、物理的に不可能なのです。
2. 避けられないビジネスとしての「成果主義」
結婚相談所も、慈善事業ではなく利益を追求する企業です。そして、カウンセラーの評価や給与は、「成婚者数」という分かりやすい成果に連動していることが少なくありません。
そうなると、限られた時間とリソースを、誰に優先的に配分することになるでしょうか?
・積極的に活動し、成果を出しやすい会員 ・いわゆる「ハイスペック」で、他の会員から人気のある会員
悲しい現実ですが、ビジネスである以上、「成婚」というゴールに近い会員にサポートが集中しやすくなるのは、ある程度避けられない構造なのです。受け身で何も行動しない会員は、残念ながら後回しにされがちになります。
3. あなたと相談所の「サポート」の定義のズレ
そもそも、あなたが期待する「サポート」と、相談所が提供する「サポート」の定義に、大きなズレがあるのかもしれません。
・あなたが期待するサポート:「私の好みを完璧に理解して、理想の人を探してきてくれる」「落ち込んだ時には、親身に励ましてくれる」「デートの服やお店まで、全部決めてくれる」
・相談所が提供するサポート:「出会いの機会(会員データベース)の提供」「活動の進め方に関する基本的なアドバイス」「お見合いの日程調整などの事務作業」
あなたは「至れり尽くせりの介護」を期待しているのに、相談所が提供しているのは「活動するための環境と、最低限の道案内」だけ。この認識のズレが、「サポートが物足りない」「放置されている」という不満の根本的な原因となっているのです。
相談所を「学校」ではなく「フィットネスジム」と考えよ
では、この厳しい現実を前に、私たちはどう考えれば良いのでしょうか。 ここで、一つの強力な思考の転換をおすすめします。
それは、結婚相談所を、黙って座っていれば卒業できる「学校」だと考えるのをやめ、自分が動かなければ何も変わらない「フィットネスジム」だと捉え直すことです。
フィットネスジムに入会しただけで、理想の体型になれる人はいませんよね。 自分でトレーニングメニューを考え、重いバーベルを持ち上げ、汗を流す。分からないことがあれば、トレーナーに「このマシンの使い方は合っていますか?」「もっと効率的に筋肉をつけるにはどうすればいいですか?」と、自分から質問に行く。
結婚相談所も、これと全く同じです。 入会しただけでは、理想の結婚相手は現れません。 自分でプロフィールを工夫し、積極的に申し込みをし、お見合いという実践を繰り返す。そして、うまくいかない時、悩んだ時に、カウンセラーという「プロのトレーナー」を捕まえて、「私のどこを改善すればいいですか?」「次の一手をどう打つべきですか?」と、自分からアドバイスを求めにいく。
この「フィットネスジム思考」に切り替えるだけで、あなたの活動は劇的に変わります。
“お客様”のままでは結婚できない。相談所が教えてくれない不都合な真実
「高いお金を払っているのだから、お客様として扱われるべきだ」 その気持ちは、痛いほど分かります。しかし、婚活の場において、その「お客様意識」は、あなたの幸せを最も遠ざける足かせとなります。
・紹介を待つだけの“お客様”:カウンセラーが紹介してくれるのは、あくまで「会ってくれる可能性のある人」であり、「あなたにとって理想の人」とは限りません。最高の出会いは、自分から探しに行く人にしか訪れません。
・カウンセラーの言いなりになる“お客様”:カウンセラーのアドバイスは、あくまで一般論や過去の成功例に基づいています。それを鵜呑みにするだけでは、自分の本当の気持ちを見失い、望まない相手と関係を進めてしまう危険性があります。
・不満を言えない“お客様”:サポートに不満があっても、黙っていては何も変わりません。「もっとこうしてほしい」という要望を伝えなければ、カウンセラーはあなたが満足していると勘違いし、状況は一向に改善されません。
結婚とは、受け身で誰かに幸せにしてもらうイベントではありません。自らの意志でパートナーを選び、責任を負い、二人で未来を築いていく、極めて主体的な営みです。その入り口である婚活を、受け身の「お客様」のままで乗り切れるほど、甘くはないのです。
【費用対効果を最大化する】相談所を「使い倒す」ための5つの主体的なアクション
「フィットネスジム思考」を身につけ、主体的に活動する。そのための具体的なアクションプランを5つご紹介します。これを実践すれば、あなたは相談所という環境を120%活用し、費用対効果を最大化できるはずです。
アクション1:自分の「婚活計画書」を作成し、共有する
まず、入会時に、自分なりの「婚活計画書(事業計画書)」を作成しましょう。「いつまでに」「どんな相手と」「どうやって」出会い、成婚に至るのか。具体的な目標(KPI)と行動計画(To-Do)を書き出し、それをカウンセラーに見せてください。そして、「この計画を達成するために、トレーナーとして伴走してください」と宣言するのです。これにより、カウンセラーはあなたの本気度を理解し、あなたを「主体的なパートナー」として認識するようになります。
アクション2:定期的な面談を「自分から」予約する
カウンセラーからの連絡を待ってはいけません。月に一度、あるいは二週間に一度など、自分でペースを決め、「定例ミーティング」を自分から設定しましょう。その場では、「計画に対して、現在の進捗はこうです」「今、こういう課題にぶつかっています」「次のアクションとして、これを試そうと思いますが、どう思いますか?」と、あなたが主導権を握って会議を進めるのです。
アクション3:お見合い後は必ず「客観的なフィードバック」を求める
お見合いがうまくいかなかった時こそ、最大の成長チャンスです。「残念でしたね、次頑張りましょう」で終わらせてはいけません。相手の相談所を通じて、「相手は、私のどこがダメだったと感じたのでしょうか?」「話し方、服装、態度など、客観的に見て改善すべき点があれば、正直に教えてください」と、具体的なフィードバックを要求しましょう。自分では気づけない弱点を指摘してもらう、最高の機会です。
アクション4:カウンセラーの意見を「鵜呑みにしない」勇気を持つ
カウンセラーから「もっと条件を広げた方がいいですよ」「あなたには、こういうタイプが合っています」といったアドバイスを受けることがあるでしょう。それは貴重な意見ですが、鵜呑みにする必要はありません。少しでも違和感を覚えたら、「なぜ、そうお考えになるのですか?」「私は自分のこの価値観を大切にしたいのですが、それでも難しいでしょうか?」と、健全な議論を挑みましょう。あなたの人生の最終決定権は、カウンセラーではなく、あなた自身にあります。
アクション5:「良い報告」だけでなく「悪い報告」も正直にする
カウンセラーに良く思われたいあまり、うまくいっているフリをしたり、悩みを隠したりするのは、最もやってはいけないことです。 「実は、婚活に疲れてしまいました」 「アプリで気になる人ができてしまいました」 どんなに言いづらいことでも、正直に共有しましょう。あなたが抱えるリアルな課題や感情を正確に伝えなければ、トレーナーは的確な処方箋を出すことができません。
結婚相談所とは、「あなたを結婚させてくれる場所」ではありません。 あくまで、あなたが「自分の力で結婚するための、環境と機会を提供してくれる場所」なのです。
その本質を理解し、高い費用を「楽をするための対価」ではなく、「目標達成を加速させるための自己投資」だと捉えられた時。そして、自分の人生のハンドルは自分で握るのだと覚悟を決めた時。
相談所のサポートは、もはや「幻想」ではなく、あなたの強力な「武器」に変わるはずです。
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