
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・初デートで何を話せばいいか分からず、いつも緊張してしまう方
・会話が続かず、沈黙が怖くなってしまう方
・なぜか初デートが2回目に繋がらないと悩んでいる方
・小手先のテクニックではなく、本質的な会話術を学びたい方
はい、どうも。あなたの初デートを「最後の初デート」にするための、恋愛教官です。 さて、初デート。緊張しますよね。 「何を話せばいいんだろう…」 「沈黙が生まれたらどうしよう…」 「何か面白い話をしなきゃ…」 そんなプレッシャーで、会う前からガチガチになっていませんか?
今日は、そんなあなたに、まず残念なお知らせから始めなければなりません。 あなたが必死で考えたその会話ネタ、そして面白い話、ハッキリ言って、ほとんど意味がありません。
なぜなら、初デートは「加点法」ではなく、ほぼ「減点法」で見られているからです。 素晴らしいアピールで100点を狙う場ではなく、致命的なミスで0点になるのを避ける場。 つまり、あなたが「何を話すか」よりも、「何をしてはいけないか」の方が、100倍重要なんです。 今日は、あなたが知らずにやらかしている「一発アウトなNG行動」を炙り出し、初デートで「不採用」通知を受け取らないための、絶対的な鉄則を叩き込んでいきます。
鉄則1:あなたは「面接官」ではない。尋問のような質問攻めをやめろ
まず、最も多くの人がやりがちな失敗がこれです。 沈黙が怖くなるあまり、相手に質問を浴びせ続けてしまう。 「ご趣味はなんですか?」 「休日は何をされているんですか?」 「好きな食べ物は?」
…いいですか、君は面接官か、刑事ですか? 相手のプロフィールシートを、血眼になって埋めるのが目的ではありません。 これは、相手を知ろうとする行為に見えて、実は「沈黙という気まずさから逃れたい」という、あなたの自己満足でしかない。 相手は尋問されているように感じ、どんどん疲弊していきます。 質問は、会話のきっかけを作るためのスパイス。メインディッシュにしてはいけません。
鉄則2:自分の話をするな。相手に「気持ちよく話させる」プロになれ
では、どうすればいいのか。 答えは、あなたが話すのではなく、相手に「気持ちよく話させる」ことに徹するのです。 ハーバード大学の研究によると、人は「自分のことについて話している時」、食事や金銭を得た時と同じ、脳の「報酬系」という部分が活性化することが分かっています。 つまり、人は、自分の話をしている時に、最も快感を覚える生き物なんです。
あなたの武勇伝や自慢話なんて、誰も興味ありません。 会話の黄金比は「聞く:話す=7:3」。 会話の主役というスポットライトを、気持ちよく相手に譲ってあげてください。 あなたがすべきは、最高の聞き役、つまり「インタビュアー」に徹することです。
鉄則3:「共感のフリ」は即バレる。「感情のキーワード」を盗んで返せ
「聞き役が大事なのはわかった。だから相槌を頑張ってる」 そういう人もいるでしょう。しかし、その相槌、死んでいませんか? 「へぇー」「そうなんですね」「なるほどー」 こんな中身のない相槌は、ただのBGM。「共感のフリ」は、すぐに見透かされます。
プロのインタビュアーは、相手の話の中から「感情のキーワード」を盗み出します。 相手が「あの時、すごく嬉しくて!」と言ったら、すかさず「へぇー」ではなく、「そっか、それは嬉しいよね!」と返す。 相手が「本当に悔しかったんです」と言ったら、「なるほど」ではなく、「それは悔しい思いをしたね」と返す。
相手が使った感情の言葉を、そのままオウム返しする。 これだけで、相手は「この人は、私の気持ちを分かってくれている」と、深く、強く、錯覚します。 これが、本物の共感術です。
鉄則4:次の約束を取り付けるな。「また会いたい」という“宿題”を残せ
デートが盛り上がってくると、多くの人がやりがちなミス。 それは、その場で次のデートの約束を取り付けようと、前のめりになることです。 これは、焦っているように見え、あなたの価値を下げます。
初デートのゴールは、「次の約束を取り付けること」ではありません。 「相手に『ああ、楽しかったな。またこの人に会いたいな』と思わせること」です。 行動経済学に「ピーク・エンドの法則」というものがあります。人の記憶は、感情が最も高ぶった「ピーク」と、物事の「終わり方」で、その印象のほとんどが決まる、という法則です。
つまり、デートが一番盛り上がっている時、あるいは、「もう少し話したいな」と思うくらいのタイミングで、「今日はありがとう!すごく楽しかった。また連絡するね」と、颯爽と切り上げる。 この「物足りなさ」こそが、相手の心に「また会いたい」という“宿題”を残す、最強の戦略なのです。
結論:初デートは「テスト」ではなく「フィーリングの共同作業」だ
最後に、最も大切な心構えを伝えます。 初デートは、あなたが相手を、あるいは相手があなたを一方的に試す「テスト」の場ではありません。 お互いが、心地よいと感じる会話のテンポはどれくらいか。 ちょうどいいと感じる、心の距離感はどれくらいか。 それを、二人で探り合い、チューニングしていく「フィーリングの共同作業」です。
「楽しませなきゃ」「評価されなきゃ」という自分本位な考えを捨てること。 あなたがやるべきことは、面白い話をすることじゃない。 相手が、君といる時の「自分自身」を、最高に好きになる。 その手助けをしてあげること。 それだけを、考えてください。
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