
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・「恋愛しなくても幸せ」と本気で思っている、あるいは思おうとしている方
・恋愛するのが面倒、怖いと感じている方
・恋愛しない自分の生き方に、漠然とした不安や疑問を感じている方
・感情論ではなく、客観的なデータで恋愛の価値を知りたい方
「恋愛なんてコスパが悪い」「趣味や仕事が充実してるし、一人のほうが楽で幸せ」 近年、こうした「恋愛不要論」を耳にする機会がめっきりと増えました。時間やお金、そして何より感情を消耗する恋愛よりも、自分のためだけに生きる方が合理的で賢い選択だ。その考え方、一理あります。しかし、その選択があなたの人生に長期的にどのような影響を与えるのか、冷静に考えたことはありますか?あなたが唱えるその「恋愛不要論」、もしかしたら、ただの“負け惜しみ”や“現実逃避”かもしれません。この記事では、そんな耳の痛い可能性から目をそらさず、客観的なデータを元に「恋愛と幸福度」の不都合な関係を暴いていきます。
「恋人いない率」過去最高。データが示す“恋愛離れ”のリアル
まず、現代のリアルな状況を見てみましょう。国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査(2021年)」によると、18歳から34歳の未婚者のうち、交際相手がいない人の割合は男性で72.2%、女性で64.2%にものぼります。これは調査開始以来、最も高い数値です。
つまり、今の若い世代にとって「恋人がいない」ことは、もはや少数派ではなく、むしろマジョリティになりつつあるということです。「恋愛しない」という選択が、決して特別なものではなくなった。これが、私たちが生きる時代のリアルな空気感です。では、その選択は本当に私たちを幸せにしてくれるのでしょうか。
幸福度とパートナーの有無に見る「不都合な真実」
ここで、一つあなたにとって「不都合な真実」をお見せします。内閣府の調査など、様々な幸福度に関する研究で、一貫して示されている傾向があります。それは、「配偶者や恋人がいる人の方が、いない人よりも主観的幸福度が高い」という事実です。
もちろん、これはあくまで全体の傾向であり、パートナーがいても不幸な人はいますし、いなくても幸せな人はたくさんいます。しかし、全体として見れば、「他者と親密な関係性を築くことが、人の幸福感にプラスの影響を与える」ことは、データ上ほぼ間違いないのです。「一人が一番幸せ」と心から思っているなら素晴らしいことですが、もし多くの人がパートナーシップの中に幸福を見出しているというデータを見て心がザワつくなら、あなたは自分に嘘をついているのかもしれません。
あなたが恋愛を避ける本当の理由。それは「面倒」ではなく「恐怖」
恋愛不要論者が口にする「面倒くさい」「お金と時間の無駄」「コスパが悪い」といった言葉。これらは、もっともらしい理由に聞こえます。しかし、その本質は、もっと根深いところにあるのではないでしょうか。
ハッキリ言いますが、その多くは建前です。本当の理由は、「恐怖」です。 自分の存在を否定されるのが怖い。相手に拒絶されて、プライドが傷つくのが怖い。自分のダメな部分が露呈するのが怖い。深く関わって、裏切られるのが怖い。
つまり、恋愛を避けるのは、それが面倒だからではなく、傷つくリスクを負うことから逃げているだけなのです。失敗を恐れて、挑戦というリングにすら上がろうとしない。その弱さを「コスパ」などという合理的な言葉でコーティングして、自分をごまかしているだけではありませんか。
「恋愛しない幸せ」と「恋愛から逃げた孤独」は全くの別物
最後に、最も重要なことをお伝えします。「主体的に恋愛しないことを選択した上での幸せ」と、「傷つくのが怖くて恋愛から逃げた先にある孤独」は、似て非なるものです。
前者は、例えば人生を捧げるほどの夢や目標があり、友人や家族との豊かな人間関係に恵まれ、一人の時間も心から楽しめる、確立された自己を持った人の状態です。 後者は、「一人が楽」と言いながら、休日はSNSで他人の幸せそうな投稿を見て落ち込み、将来に漠然とした不安を抱え、誰にも本当の自分を見せられずにいる、ただの「孤独」です。
あなたが立っているのは、どちらの場所ですか? 恋愛をするかしないかは、完全に個人の自由です。しかし、その選択が、自分を守るための「恐怖からの逃避」でないか。一度、真剣に自分の心と向き合ってみる必要があるのではないでしょうか。
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