
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- 「愛があればお金なんて関係ない」と信じたいけれど、心の底では不安なあなた
- 自分の年収にコンプレックスがあり、結婚や恋愛に踏み出せないでいる男性諸君
- パートナーに求める年収を口に出せず、そんな自分に罪悪感を抱いている女性たち
- お金の話になると、なぜか気まずくなる全てのカップル
- 綺麗事一切なし。結婚と年収の、リアルで残酷な現実を知りたいあなた
「愛とお金、どっちが大事?」
この、人類が何千年も繰り返してきたであろう愚問。 もう、いい加減に終わりにしませんか。答えは、あまりにも明白です。 現代の日本社会において、この二つを切り離して考えること自体が、現実から目を背けた、極めて幼稚な発想です。
断言します。 愛という美しい花を咲かせ、維持していくためには、「お金」という栄養豊富な土壌が絶対に必要です。痩せ細った、栄養のない土壌で、立派な花が育つはずがない。
この記事では、個人の感想や感情論を可能な限り排除し、公的な統計データという、誰も抗うことのできない事実だけを元に、「結婚と年収」の残酷な相関関係を、あなたに叩きつけます。
読み進めるのには覚悟がいるでしょう。 この記事を読んだ後、あなたはもう二度と「愛があれば大丈夫」なんて、無邪気なことは言えなくなります。 その覚悟ができた方だけ、先にお進みください。
まずは幻想を捨てなさい。「愛があればお金なんて」は、弱者の言い訳です
はじめに、あなたのその甘ったれた幻想を、木っ端微塵に破壊するところから始めましょう。 「お金がなくても、愛があれば幸せになれる」 これは、真実ではありません。これは、稼ぐ能力のない人間、あるいは経済的自立から目を背けている人間が、自分を正当化するために使う、ただの「言い訳」です。
想像してみてください。 家賃の支払いに怯え、食費を切り詰め、着たい服も、行きたい場所も我慢する日々。 そんな毎日の中で、心からの笑顔で「愛してる」と言い合えますか? ささいな出費が、大きな喧Cの原因になる。将来への不安が、相手への不満にすり替わる。 「余裕のなさ」は、確実に人間関係を蝕みます。愛という繊細な感情は、絶え間ないストレスと不安の前では、いとも簡単にすり減っていくのです。
愛は、決して万能ではありません。 お金は、愛を守るための「盾」であり、愛を育むための「水」であり「肥料」なのです。 この大原則を、まずは認めるところからスタートしてください。話はそれからです。
【男性へ】これが現実だ。年収と未婚率の「不都合すぎる」相関データ
では、男性諸君。耳の痛いデータを見ていきましょう。 これは私が言っているのではなく、国の調査結果が示している、冷徹な事実です。
国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第16回出生動向基本調査(2021年)」によると、30代男性の正規雇用者に限定しても、その未婚率は年収と極めて強い相関関係にあります。
・年収300万円未満:55.6%が未婚
・年収400〜499万円:33.0%が未婚
・年収600〜699万円:20.1%が未婚
・年収1000万円以上:13.3%が未婚
どうですか。この数字を、直視できますか。 年収が低いほど、未婚率が劇的に跳ね上がっている。年収300万円未満の男性の半数以上が、30代になっても結婚できていない。これが、この国のリアルです。
「女は金しか見ていないのか!」と憤慨するのは簡単です。 しかし、それは問題の本質から目をそらしているだけ。女性が男性の経済力を重視するのは、太古の昔から子孫を残し、安全な環境で子供を育てるために、パートナーの「生存能力」や「資源獲得能力」を見極めてきた、生物学的な本能に他なりません。
あなたの人格や優しさと同じくらい、あるいはそれ以上に、「稼ぐ能力」が、あなたの雄としての価値を証明する、極めて重要な指標になっている。 この不都合な真実を、まずは受け入れるしかありません。
【女性へ】年収を求めるのは本能。でも、ATMと結婚したいのですか?
さて、今度は女性の皆さん。 あなたが結婚相手の男性に、ある程度の年収を求めるのは、決して汚いことでも、悪いことでもありません。 先ほども述べた通り、それは安定した家庭を築き、安心して子育てをするための、極めて合理的な本能です。自分を責める必要は全くありません。
実際に、様々な婚活サービスの調査でも、女性が結婚相手に希望する年収は「400万円以上」「500万円以上」といった声が多数を占めます。これは、ごく自然なことです。
しかし、ここで立ち止まって考えてほしい。 あなたは、本当に「年収」という数字そのものと結婚したいのですか?
高年収の男性と結婚したものの、価値観が全く合わない。会話がない。家事や育児に一切協力しない。モラハラがひどい。 そんなケースは、掃いて捨てるほど存在します。
厚生労働省の人口動態統計を見ても、離婚の申し立て動機は、男女ともに「性格が合わない」が、常に圧倒的な1位です。「経済的な問題」を大きく上回って。 これは、何を示しているか。 お金は、結婚生活の「必要条件」ではあっても、「十分条件」では断じてない、ということです。
年収というフィルターだけで相手を選び、その人の内面、価値観、人間性を見ようとしない態度は、自分自身を「私はお金で買えます」と宣言しているのと同じ。 あなたは、歩くATMと、残りの人生を共に過ごしたいですか?
時代遅れの価値観を捨てよ。これからは「個人の年収」より「世帯年収」で考えろ
ここまで、男性個人の年収の話をしてきましたが、この考え方自体が、すでに時代遅れになりつつあります。 今、本当に重要なのは「個人の年収」ではなく、「世帯年収」という視点です。
つまり、「二人で協力して、いくら稼げるのか」ということ。
内閣府の男女共同参画白書によれば、共働き世帯の数は、1990年代後半から専業主婦世帯を上回り、その差は年々拡大しています。もはや、男性一人の稼ぎで家族を養うというモデルは、スタンダードではないのです。
男性は、「自分が一家の大黒柱にならなければ」という古いプライドとプレッシャーから解放されるべきです。 女性は、「男性に養ってもらおう」という依存的な考え方を捨てるべきです。
これからの時代を生き抜くカップルに必要なのは、お互いが経済的に自立し、尊重し合い、協力して家庭という共同体を運営していく「パートナーシップ」の考え方です。 彼の年収が少し低くても、あなたが稼げばいい。あなたの収入が不安定な時期は、彼が支えればいい。 そうやって、二人でリスクを分散し、力を合わせて困難を乗り越えていく。この発想の転換ができない限り、あなたはいつまでも古い価値観に縛られ続けます。
結論:金で買える幸せと、金では買えない幸せ。両方手に入れるための生存戦略
お金は、選択肢を増やし、不要な争いを減らし、心の余裕を生み出します。これは「金で買える幸せ」です。この土台から、絶対に目をそらしてはいけません。
しかし、その土台の上にどんな家を建てるかは、お金では決められません。 笑いの絶えない家にするのか、会話のない冷たい家にするのか。 それは、お互いの価値観、思いやり、対話、尊敬といった、「金では買えない幸せ」を、二人がどれだけ育んでいけるかにかかっています。
結論です。 これからの時代に、幸福な結婚生活を築くために必要なのは、以下の三つの力です。
1.稼ぐ力:男女問わず、経済的に自立する努力を怠らないこと。
2.対話する力:お金の話を含め、あらゆることをオープンに、本音で話し合える関係性を築くこと。
3.見極める力:年収というスペックだけでなく、相手の価値観や人間性という、人生の土台となる部分をしっかりと見極めること。
お金の話は、汚い話ではありません。 あなたと、あなたの大切な人の未来を守るための、最も重要な話です。 幻想から目を覚まし、現実を直視し、二人で未来を創造していく。 それこそが、現代における最強の生存戦略なのです。
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