結婚願望が強い人ほど、結婚できない。その残酷なパラドックスと、抜け出すための唯一の方法。

【この記事はこんな方に向けて書いています】

・「早く結婚したい」という気持ちが強く、焦りを感じている方
・恋愛はするけれど、なぜか結婚まで至らないと悩んでいる方
・結婚を意識しすぎて、恋愛がうまくいかなくなっている方
・幸せな結婚を掴むための、本質的な心構えを知りたい方

はい、どうも。『結婚』というゴールテープから、あなたを全力で引き離す“悪魔の習慣”を祓いにきた、恋愛エクソシストです。さて、これを読んでいるあなた。「早く結婚したい」「今年こそは、絶対に結婚する！」その強い思い、素晴らしいエネルギーです。

しかし、もし、その“強すぎる思い”こそが、皮肉にも、あなたから結婚を遠ざけているとしたら…？結婚したい、と願えば願うほど、相手からは「重い」と思われ、関係はギクシャクする。結婚したい、と焦れば焦るほど、相手の欠点ばかりが目につき、誰も愛せなくなる。そんな、恐ろしい負のループに、ハマってはいませんか？

今日は、結婚願望が強い人ほど陥りがちな、この「残酷なパラドックス」の正体を暴き、その呪いを解き放つための、具体的な方法について、お話ししていきます。

NG行動①：「恋愛」と「結婚」は、全く別のスポーツだと心得よ

まず、あなたが陥っている、最も致命的な戦略ミスからお話しします。それは、「恋愛」と「結婚」を、同じルールの、地続きの競技だと勘違いしていることです。

ハッキリ言います。恋愛と結婚は、全く別のスポーツです。恋愛は、ドキドキやトキメキ、情熱を競い合う、「100メートル走」のような短期決戦のスプリント競技。一方、結婚は、安心、信頼、そして忍耐力をベースにした、「42.195km」を共に走り抜く、長期的なマラソン競技です。

短距離走のトップランナーが、マラソンでも勝てると思いますか？使う筋肉も、呼吸法も、ペース配分も、全く違います。恋愛の延長線上に、自動的に結婚がある、などという甘い考えは、今すぐ捨ててください。その考えこそが、あなたの戦略を、根本から狂わせているのです。

NG行動②：“好き”だけで暴走する「感情ジェットコースター」に乗る

恋愛において、感情の起伏は、時にスパイスになります。ヤキモチを焼いたり、情熱的に愛を伝えたり。しかし、こと「結婚」というステージにおいては、その感情の起伏は、ただの“不安定要素”でしかありません。

考えてみてください。あなたが、これから何十年も、人生という名の家で、共に暮らす相手です。その相手が、気分によって言うことがコロコロ変わり、些細なことで激しく落ち込んだり、怒ったりする「感情のジェットコースター」のような人間だったら？

楽しいどころか、いつ振り落とされるか分からない恐怖で、毎日が疲弊するだけです。誰も、そんなスリル満点のアトラクションに、自分の全人生を賭けて、乗りたいとは思いません。結婚相手に求められる最大の資質の一つは、ドキドキ感ではなく、何があっても揺らがない「精神的な安定性」なのです。

NG行動③：相手に“恋人”としての完璧さを求める「理想の押し付け」

あなたは、結婚相手に、「恋人」に求めるような、完璧さを求めていませんか？いつまでもカッコよく、ロマンチックで、自分のことを100%理解してくれる…。

著名な心理学者ジョン・ゴットマン博士の研究によると、長期的に幸福な結婚生活を送るカップルは、「お互いの影響を、進んで受け入れる」ことができる、というデータがあります。これは、相手の欠点や弱さ、自分とは違う価値観を、無理やり変えようとするのではなく、「それも、この人なんだな」と受け入れ、許容する力のことです。

結婚とは、完璧な人間同士がするものではありません。お互いにデコボコで、不完全な人間同士が、パズルのピースのように組み合わさり、お互いの「できないこと」を補い合う、究極のチームプレーなのです。その覚悟が、あなたにはありますか？

NG行動④：「結婚」を人質に、相手を追い詰める“愛情の脅迫”

結婚願望が焦りに変わった時、人が最もやってしまいがちな過ち。それが、「結婚してくれないなら、別れる！」と、相手に選択を迫る、“愛情の脅迫”です。

これは、相手の気持ちやタイミングを完全に無視した、究極の自己中心的な行為。信頼関係を、根底から破壊します。もし、この脅迫によって、相手が「結婚」を選んだとしても、そこに、あなたの望む幸せはありません。なぜなら、相手が結婚を選んだ理由は、あなたを心から愛しているから、ではなく、「あなたを失うのが怖い」という、「恐怖」からかもしれないからです。恐怖で縛り付けた関係の先に、明るい未来など、待っているはずがありません。

結論：結婚を追いかけるな。「一人で幸せに生きる」覚悟を決めろ

さて、この残酷なパラドックスから抜け出す、唯一の方法をお伝えします。それは、「結婚することを、一旦、諦める」ことです。

そして、こう覚悟を決めるのです。「私は、たとえ一生一人でも、自分の人生を、最高に楽しく、幸せなものにする」と。精神的に、そして経済的に、完全に自立する。自分の機嫌は、自分でとる。自分の人生を、自分の足で、堂々と歩いていく。

不思議なことに、あなたが「結婚」という名の執着を手放し、一人で輝き始めた時、あなたの周りには、その輝きに引き寄せられた、本当に魅力的な人間たちが、自然と集まってきます。結婚に必死な人間は、「この人は、誰でもいいんだな」と、足元を見られる。しかし、一人で人生を謳歌している人間は、「ぜひ、あなたのその素敵な人生に、参加させてほしい」と、切望されるのです。

結婚は、あなたの人生を幸せにするための「目的」ではありません。あなたが、自分の力で幸せになった「結果」として、ついてくる、素晴らしいボーナスの一つに過ぎないのです。さあ、結婚という呪いから、あなた自身を、解き放ってあげてください。そうすれば、皮肉なことに、結婚は、向こうから、あなたを追いかけてくるでしょう。