その自己肯定感、偽物です。恋愛がうまくいっている時だけ“万能感”に浸る人の、悲惨な末路。

【この記事はこんな方に向けて書いています】

・恋人の有無や、恋愛の状況によって、気分や自信が大きく左右されてしまう方
・「誰かに愛されて、初めて自分の価値が生まれる」と感じてしまっている方
・恋愛に依存しすぎて、自分自身を見失いかけている方
・他人に振り回されない、揺るぎない「本当の自己価値」を手に入れたい方

はい、どうも。あなたのその、メッキのように簡単に剥がれ落ちる“偽りの自己肯定感”を、無慈悲に見抜きに来た、心の鑑定士です。さて、これを読んでいるあなた。恋人ができた途端、急に世界が輝き出し、自分は何でもできるような“万能感”に包まれる。逆に、振られたり、関係がうまくいかなくなったりすると、自分はこの世に存在する価値すらない、どん底の気分に突き落とされる…。

そんな、恋愛の状況によって、あなたの自己価値が、まるでジェットコースターのように、激しく乱高下する経験、ありませんか？今日は、そのグラグラと不安定な状態が、いかに危険か。そして、恋愛という名の、甘美な“錯覚”によって、あなたが、あなた自身の「本当の価値」を見失い、人生ごと乗っ取られていく、その恐ろしいプロセスについて、厳しく解説していきます。

なぜ恋愛で万能感に浸るのか？それは「承認欲求」という名の、甘い麻薬

まず、なぜ、恋がうまくいっている時、私たちは、あんなにも無敵な気分になれるのでしょうか。それは、あなたの心の奥底にある、根源的な「承認欲求」が、これ以上ない形で満たされるからです。「この広い世界で、たった一人の誰かに、特別な存在として“選ばれた”」「私は、愛される価値のある人間なんだ」

この経験は、脳内に強烈な快感物質を分泌させ、私たちをハイにさせます。しかし、忘れないでください。それは、あくまで「他人」という外部からの評価によって与えられた、一時的な快感。効果が切れれば、また次を欲してしまう、極めて依存性の高い「麻薬」なのです。

「彼の評価」＝「自分の価値」という、魂の“奴隷契約”にサインするな

この麻薬に、一度でも味を占めてしまうと、人はどうなるか。自分の価値を、自分では判断できなくなります。相手の機嫌や評価を、自分の価値そのものだと、錯覚し始めるのです。

彼が優しければ、「私は価値がある」。彼がそっけなければ、「私は価値がない」。相手に嫌われないように、常に顔色を窺い、自分の意見を殺し、相手の言いなりになる。自分の価値の決定権を、完全に、赤の他人に明け渡してしまう。

あなたは、知らず知らずのうちに、「あなたの評価が、私の価値です」という、魂の“奴隷契約”に、サインしてしまっているのです。そんな人生、楽しいですか？自分の人生の主役を、他人に明け渡す奴隷のままで、本当に満足ですか？

データが示す「恋愛至上主義」のハイリスク・ノーリターン

「でも、恋愛が全てになってしまうのは、仕方ないじゃないか」そう思うかもしれませんね。では、客観的なデータをお見せしましょう。内閣府の調査など、様々な幸福度に関する研究で、一貫して示されていることがあります。それは、「恋愛や結婚」といった特定の関係だけでなく、仕事、趣味、友人、地域活動など、多様なコミュニティに所属し、多様な人間関係を持っている人の方が、人生全体の満足度や、精神的な安定性が高い、という事実です。

あなたの世界が、「恋愛」という、たった一つの点でしか構成されていないのなら、その点が崩れた時、あなたの世界は、全て崩壊します。あまりにも、リスク管理が杜撰すぎる。自分の全資産を、たった一つの銘柄に、全力で投資しているようなものなのです。

あなたの“本当の価値”を取り戻す、３つの実践ドリル

では、どうすれば、この危険な状態から抜け出せるのか。今日から始められる、3つの実践ドリルをお伝えします。

恋愛以外の「評価軸」を持つドリル 仕事でも、勉強でも、趣味でも、何でもいい。恋愛とは全く別の分野で、「これを頑張っている時の私は、結構イケてるな」と、自分で自分を認められる“別の評価軸”を、意図的に作ってください。
一人で完結する「楽しみ」を見つけるドリル 誰にも依存しない、あなた一人だけで完結する「楽しみ」を見つけてください。一人旅、一人映画、美術館巡り、カフェでの読書。誰にも邪魔されない、自分だけの聖域を持つことが、あなたの心を強くします。
過去の“ダメな自分”を許すドリル 過去の恋愛での失敗、仕事でのミス、自分の嫌いな部分。それら全てを、無理に肯定しなくていい。「まあ、これも私か」と、ただ、認めて、許してあげてください。完璧ではない自分を受け入れることが、本当の自己肯定感の第一歩です。