
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・SNSやWeb広告で「いいね」を増やしたいマーケター・広報担当者
・広告運用のコスト感をつかみたい経営者や個人事業主
・数値データをもとに費用対効果を改善したい方
「いいね単価(コスト)」とは、広告を出稿して獲得した「いいね」1件あたりにかかった金額のこと。例えばFacebook広告で「いいね」10件に1,000円投資したら、いいね単価は100円です。この記事では、主要プラットフォームの広告データを集め、実際の相場を見ていきます。
■Facebook広告:いいね単価は平均0~25セント
広告運用プラットフォームMadgicxの調査によると、Facebook広告の「いいね」1件あたりのコストは多くの企業で$0.00~$0.25(約0~25円相当)に収まっています。実に62%の企業は$1.00(約100円)を超えずにいいねを獲得できているとのことです(※為替1ドル=140円換算)。
- 平均いいね単価:$0.00~$0.25(約0~25円)
- 62%の企業が$1以下で獲得
この安さの背景には、Facebookの広告品質スコアが関係します。クリエイティブとターゲティングの精度が高いほどオークションで優遇され、単価がさらに低下します。
■Meta広告全体(Facebook+Instagram):CPLC $0.90、LCTR 0.86%
マーケティング会社Gupta Mediaによる最新データでは、2025年2月時点でMeta(Facebook/Instagram)広告の平均CPLC(Cost Per Link Click)は$0.90、LCTR(Like-Click-Through-Rate、いいね率)は0.86%でした。
- 平均CPLC:$0.90(約126円)
- 平均LCTR:0.86%
CPLCはリンククリック単価なので、いいね単価とは厳密には別指標ですが、いいね率(LCTR)が1%を下回る状況を鑑みると、いいね1件あたり約$0.90÷0.0086=約$105、つまり約1.5万円という極端に高いケースもあることが示唆されます。ただし、これはリンク重視のキャンペーンにおける間接コストなので、いいね獲得を目的とした「反応(Engagement)」キャンペーンとは指標が異なります。
■WebFX調査:Facebook「反応」単価は$0.01~$0.25
WebFXが250社以上を対象に調査したところ、Facebook広告の主なコスト指標は以下の通りでした 。
- CPC(クリック単価):$0.26~$0.30
- CPM(1000回表示単価):$1.01~$3.00
- 反応(いいね・シェア等)単価:$0.01~$0.25
- インストール単価:$0.01~$5.00
ここでも「反応単価(Cost Per Reaction)」が$0.01~$0.25、つまり1.4円~35円程度であることがわかります。Facebookの「いいね」を含む各種リアクションは、クリックよりもコストが安い傾向です。
■Instagram広告:エンゲージメント単価は$0.03~$0.08
Instagram広告のコスト指標としては、WebFXが「いいね」などのエンゲージメント単価を$0.03~$0.08(約4.2円~11.2円)と報告しています。
- CPC:$0.01~$0.25
- CPM:$0.01~$4.00
- エンゲージメント単価(いいね等):$0.03~$0.08
特にビジュアル系商材やインフルエンサー活用など、Instagram向きのクリエイティブを作れる企業ほど、いいね単価が下がる傾向です。
プラットフォーム別いいね単価比較まとめ
プラットフォーム | いいね単価相場 | 備考 |
Facebook(Madgicx) | $0.00~$0.25(0~25円) | 62%が$1以下に収まる |
Facebook(WebFX) | $0.01~$0.25(1.4~35円) | 反応(いいね等)単価 |
Instagram(WebFX) | $0.03~$0.08(4.2~11.2円) | クリエイティブの良し悪しで変動大 |
Meta全体(Gupta Media) | LCTR 0.86%、CPLC $0.90 | リンククリック重視の指標なので注意 |
※為替レートは1ドル=140円換算で算出
いいね単価を下げる3つのポイント
- クリエイティブの品質向上
- ユーザーのスクロールを止めるインパクトあるビジュアルを用意。
- 動画なら最初の3秒で要点を伝える。
- ユーザーのスクロールを止めるインパクトあるビジュアルを用意。
- 適切なターゲティング
- 類似オーディエンス(Lookalike)で反応率の高い層だけを狙う。
- 興味・関心・行動履歴を組み合わせ、余計な露出を減らす。
- 類似オーディエンス(Lookalike)で反応率の高い層だけを狙う。
- 広告フォーマットの最適化
- Facebookの「反応」キャンペーンやInstagramの「ストーリーズ広告」を使い分ける。
- A/Bテストで画像/動画、テキストを比較し、最もいいね単価が低い組み合わせを見つける。
- Facebookの「反応」キャンペーンやInstagramの「ストーリーズ広告」を使い分ける。
まとめ
- Facebook広告のいいね単価は約0~25円、Instagramは約4~11円が相場。
- いいね単価=Cost Per Likeは反応キャンペーン用指標。用途によって使い分けが必要。
- 鍵は「クリエイティブ品質」「ターゲティング精度」「フォーマット最適化」の3大施策。
データを参考にしつつ、自社の商材やターゲットに合わせた戦略でいいね単価を下げ、広告投資のROIを最大化しましょう!
コメント