
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- 結婚相談所のカウンセラーから「妥協」を勧められ、モヤモヤしている方
- 高い料金を払っているのに、精神論や説教ばかりでうんざりしている方
- 自分の希望を「高望みだ」と否定され、自信をなくしかけている方
- 婚活に疲れ果て、何が正しいのか分からなくなってしまった方
- 本当に自分の幸せを考えてくれる、信頼できる相談所やカウンセラーを見極めたい方
「あなたの年齢では、高望みは禁物です」「その条件では無理なので、どこかで妥協しましょう」「もっと現実を見なさい」…意を決して入会した結婚相談所で、担当カウンセラーからこんな言葉を投げかけられ、深く傷ついた経験はありませんか?
あなたは、自分の人生を真剣に考え、専門家のサポートを求めて相談所を訪れたはず。それなのに、返ってくるのは、あなたの価値観を否定し、「妥協」という名の思考停止を強いるだけの紋切り型の説教。これは、果たして本当にあなたの幸せを願う「カウンセリング」なのでしょうか。
結論から言えば、それは違います。ただ「妥協しろ」と繰り返すカウンセラーは、あなたの幸せではなく、自らの「成婚率」というビジネス指標を最優先している可能性が極めて高いのです。この記事では、なぜ一部のカウンセラーが安易な「妥協」を勧めるのか、その業界的なカラクリを暴露します。さらに、そうした言葉があなたの心に与える深刻なダメージを心理学的に解説し、あなたの婚活を破綻させる「ハズレカウンセラー」を確実に見抜くための具体的なチェックリストを提供します。あなたの人生で最も重要な選択の一つを、他人の都合で台無しにされる必要は、もうありません。
なぜ彼らは「妥協」という言葉で片付けてしまうのか?
月会費や成婚料など、決して安くない料金を支払っているにもかかわらず、なぜ一部のカウンセラーは、あなたの心に寄り添うことなく「妥協」という安易な言葉に逃げてしまうのでしょうか。その背景には、結婚相談所というビジネスが抱える、構造的な問題が存在します。
「成婚率」という名の呪縛
多くの結婚相談所にとって、最も重要なビジネス指標(KPI)は「成婚率」です。カウンセラー個人の評価もまた、「いかに多くの会員を、いかに早く成婚させたか」という実績に直結しているケースが少なくありません。この「成婚至上主義」が、カウンセリングの質を歪める大きな原因となっています。
カウンセラーの立場から見れば、会員の希望条件を下げさせ、とにかく多くの相手とマッチングさせ、早期に成婚(退会)してもらうことが、自らの評価と会社の利益に繋がる最も手っ取り早い方法です。あなたの深い価値観や人生設計を時間をかけて掘り下げ、本当に相性の良い相手を探すという手間のかかる作業よりも、「妥協」させて目の前の相手とくっつけるほうが、ビジネス的には遥かに効率が良いのです。彼らが口にする「妥協」は、あなたのためではなく、彼ら自身のノルマ達成のための“最適解”なのかもしれません。
「カウンセラー」という肩書に潜む罠
「カウンセラー」という響きから、臨床心理士や公認心理師のような、心の専門家を想像するかもしれません。しかし、結婚相談所業界において、カウンセラーやアドバイザーという職種に、法的に定められた公的な心理資格は必須ではありません。
もちろん、中には専門的な知識やスキルを持つ素晴らしいカウンセラーも大勢います。しかし一方で、十分な研修や教育を受けずに、実質的には「マッチング担当の営業員」として働いている人も少なくないのが現実です。心理的なアプローチや高度なカウンセリング技法を持たないため、会員が悩みに直面したとき、通り一遍の精神論や「妥協」という名の説教しか、引き出しがないのです。
人ではなく「スペック」のマッチング作業
効率を重視する相談所では、会員は一人の人間としてではなく、「年齢・年収・学歴・身長」といった「スペック」の集合体としてデータ処理されがちです。そして、カウンセラーの仕事は、そのスペックのパズルを組み合わせる「パターンマッチング」作業になり下がります。
この作業において、あなたの「穏やかな人がいい」「ユーモアのセンスが合う人がいい」といった内面的な希望は、検索システムでは測れない「ノイズ」として扱われてしまいます。そして、パズルのピースがうまくハマらないとき、一番手っ取り早い解決策は、ピースの形そのものを変えさせること。つまり、「あなたの希望(スペック)を下げて、このパズルに合うように妥協してください」というわけです。それは、あなたという人間を深く理解しようとするパートナー探しではなく、単なる条件のすり合わせ作業に過ぎません。
「妥協」を強いるカウンセリングがもたらす3つの悲劇
「妥協も大切だ」ということは、あなたも分かっているはずです。しかし、専門家であるはずのカウンセラーから一方的に「妥協しろ」と断じられることは、あなたの心と婚活に、深刻なダメージを与えます。
1. 自尊心の破壊と「婚活こじらせ」
「あなたの希望は高望みだ」「現実が見えていない」と繰り返し言われ続けると、人は自分の感覚や価値観に自信が持てなくなります。これは一種のガスライティングにも似た状態で、「もしかして、本当に問題があるのは私の方なのかもしれない」「幸せな結婚を望むこと自体が、おこがましいことなのかもしれない」と、自分を責め始めるようになります。
このようにして自尊心(セルフ・エスティーム)が削られていくと、物事を正しく判断する力が失われます。そして、本来なら断るべき相手にも「この人を逃したら次はないかもしれない」と焦って執着してしまったり、逆に「どうせ私なんて誰にも選ばれない」と心を閉ざしてしまったりする「婚活こじらせ」状態に陥ってしまうのです。
2. 人生を不幸にする「間違った妥協」
そもそも、「妥協」には「健全な妥協」と「不健全な妥協」の2種類があります。
- 健全な妥協: お互いの価値観を尊重した上での歩み寄り。「住む場所」や「休日の過ごし方」など、話し合いで調整可能なもの。
- 不健全な妥協: 自分のコア・バリュー(核となる価値観)を捻じ曲げること。「金銭感覚が根本的に合わない」「人としての尊敬ができない」「暴言を吐かれる」といった、人としての根幹に関わる部分を我慢すること。
司法統計によると、離婚理由の上位は常に「性格の不一致」ですが、これは突き詰めれば「価値観の不一致」に他なりません。ハズレカウンセラーは、この二つの妥協の境界線を曖昧にし、あなたが「絶対に譲れない」と感じている核の部分まで、平気で妥協させようとします。その結果、たとえ成婚できたとしても、その後の結婚生活が不幸なものになるリスクは計り知れません。
3. すべてのやる気を奪う「婚活疲れ」
信頼しているはずのカウンセラーに気持ちを理解してもらえず、価値観の合わない相手との面会を半ば強制される。そんな状況が続けば、婚活は「未来の幸せのための活動」ではなく、「苦痛でしかない義務」に変わってしまいます。
心が疲弊し、エネルギーが枯渇した状態が「婚活疲れ」です。こうなると、新しい人に会う気力も、自分を磨く意欲も失われ、婚活そのものからドロップアウトしてしまうケースも少なくありません。「妥協」を強いるカウンセラーは、あなたのやる気に火をつけるどころか、その火を消して回る放火犯のような存在になりかねないのです。
要注意!あなたの心を壊す「ハズレカウンセラー」5つの特徴
では、どうすれば危険な「ハズレカウンセラー」を見抜き、自分の心を守ることができるのでしょうか。ここに、具体的な5つのチェックリストを挙げます。もし複数当てはまるようなら、担当者の変更や相談所の乗り換えを真剣に検討すべきサインです。
- こちらの話を聞くより、自分が話す時間が圧倒的に長い 優秀なカウンセラーは、まず傾聴に徹します。あなたの言葉の中から、あなたの価値観、悩み、本当に望んでいることの本質を掴むためです。逆に、あなたの話を遮って自分の持論や成功体験、説教を始めるようなら、その人はあなたを理解する気がない証拠です。
- アドバイスが「普通は」「みんな」といった一般論ばかり 「女性は普通こう考えるものですよ」「あなたの年齢なら、皆さんこのくらいの条件で探してます」など、主語が大きく、誰にでも当てはまるような一般論しか言わないカウンセラーは要注意です。あなたという個人の特性や魅力を無視し、マニュアル通りの対応しかできていません。
- あなたの「不安」や「違和感」を一笑に付す お見合い相手に対して感じた、言葉にできない「何か違う」という感覚。この直感は非常に重要です。それに対し、「考えすぎだよ」「会ってみないと分からないって」「贅沢を言わないの!」と、あなたの感情を軽んじたり、否定したりするようなら、その人はあなたの心のパートナーにはなれません。
- あなたの欠点や市場価値の低さを繰り返し指摘する もちろん、客観的な視点からのアドバイスは必要です。しかし、それがあなたの自信を失わせ、不安を煽るようなネガティブな指摘ばかりであれば問題です。良いカウンセラーは、課題を指摘すると同時に、あなたの長所を見つけ出し、それをどう活かしていくかというポジティブな戦略を一緒に考えてくれるものです。
- とにかく決断を急かし、プレッシャーをかけてくる 「良いお返事をしないともう次はないですよ」「今決めないと後悔しますよ」など、何かと理由をつけて決断を急かせるのは、あなたの幸せよりも自分の営業成績を優先している典型的なサインです。あなたのペースを尊重してくれないカウンセラーからは、すぐに離れるべきです。
最高の味方になる「アタリカウンセラー」の見つけ方と活用のコツ
最後に、本当にあなたの力になってくれる「アタリカウンセラー」の特徴と、彼らの力を最大限に引き出すための関わり方についてお伝えします。
優れたカウンセラーは、安易に「妥協しろ」とは言いません。その代わりに、「なぜ、あなたはその条件を望むのですか?」と、あなたの希望の「背景(Why)」を深く掘り下げる質問をしてくれます。「年収1000万円以上」という希望(What)の裏にある、「子供を不自由なく育てたい、安心した暮らしがしたい」という価値観(Why)に気づかせてくれるのです。
そして、その価値観を満たす方法は、本当に「年収1000万円」だけなのか、他の選択肢はないのかを、一緒に考えてくれます。彼らは、あなたの希望を否定する「裁判官」ではなく、あなたの可能性を広げてくれる「コーチ」なのです。
もし、今あなたがハズレカウンセラーに当たってしまっていると感じるなら、どうか自分を責めないでください。あなたは何も悪くありません。あなたは、お金を払っている「顧客」です。サービスの質に満足できなければ、担当者の変更を申し出る、あるいは相談所そのものを変える権利があります。
あなたの人生は、あなただけのもの。その舵取りを、他人の都合やビジネスの論理に委ねてはいけません。「妥協」という名の思考停止から抜け出し、あなたの価値を心から認め、応援してくれる最高のパートナー(カウンセラー)と共に、本当の幸せを掴み取ってください。
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